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グレッグ・ジャスパース特集記事 第2回

~ グレッグ・ジャスパース Special Workshop を開催します

ジャズボーカリストの皆様、ジャズボーカルファンの皆様、ご機嫌いかがでしょうか。
tota です。

グレッグ・ジャスパース特集記事、今週は第2回にして本特集の主題、彼の「ジャズコーラスのアレンジ」についてお届けします。
今回は動画リンク多め、実際に Greg がアレンジした楽曲を聴いて頂きたいと思います。

はてさてその前に、先週のおさらいとなりますが

今年の9月の終わりから10月にかけての
2021年9月30日 ~ 10月4日に、何が起きるのでしょう?

そう!!
Greg Jasperse Special Workshop が開催されます!!!!

本記事は先週からお送りしている連続特集の第2回となります。
第1回をまだご覧になっていない方はこちらからどうぞ。Greg のワークショップが日本で開かれる、その興奮と熱量を共有できればと思います。

 

第1回:グレッグ・ジャスパース Special Workshop 開催! | Jazz Vocalist Society of Japan

 

始めに弁明しておくと、この特集企画は
「グレッグ・ジャスパースって、だれ?」
そんな方々に彼の偉大さを知ってもらうために始まったものです。ですから、熱きグレッグ・ジャスパース・サポーターの皆様には物足りない部分があるかも知れません。
そうだとしても、いやそうだからこそ、日本のボーカル・ジャズシーン全体が皆様に追いついてくる、話の解る人間が増えてくる、そんな楽しみ方をして頂ければ幸いです。

それでは、本題に入りましょう。
Greg Jasperse のアレンジメントの特徴を知って頂くために、3曲ほど動画をご紹介します。

My Romance - the IWA Treble Choir

言わずもがなスタンダード、「My Romance」。
まず注目して頂きたいのが、ピアノによる前奏です。
今回のテーマは「ジャズコーラスの」アレンジでは?と思われるかも知れません。ですが、この曲の前奏部分に Greg のアレンジメントの美しさ、緻密さ、力強さ、その端々を垣間見ることができます。
演奏されているコードのサステインが、オンコードが、ペダルが、などと細かく分析をするのは本記事の趣旨に合っていませんので避けるとして、簡潔に聴いた印象を表すと

 

爽やか。
草原を駆け抜ける風のように爽やかで、それでいて
切ない。
早朝に降った雨粒が草葉から落ちて、消えていくように切ない。

 

共感して頂けると思います。美しいですよね。
前奏以降、歌い出しからは、先に述べた印象を拡げていくようなアレンジとなっています。
終始キラキラとしていて、難易度が高すぎることもなく、後半フッと雰囲気の変わったピアノからの転調に心が浮き立ちそうです。

 

Greg 本人が優れたピアニストであることが大きいのでしょうか。
ジャズコーラスのためのアレンジというよりは、コーラスとピアノのための二重奏という方が合っているような気がします。

In My Life - Stanton's Spring Choral Reading Session on March 2, 2013

お次は The Beatles の名曲、「In My Life」。

 

爽やかで切なく、原曲の面影を感じる前奏から始まります。
My Romance と合わせて聴いてみると、コーラスのロングトーンの聴かせ方が美しいですね。伸ばしている間に1パートだけ動いたり、ピアノが間を埋めるように細かなフレーズで飾っていたり。
全体的に浮遊感のあるコーラスをピアノで支えているような印象です。

 

それにしてもこちらの動画、素晴らしい演奏ですね。
8年ほど前の動画なので画質・音質に粗さが目立ちますが…。
今回特集を組んで思ったのですが、Greg 関連の動画はそういったものが多いです。これが日本で知名度があまり高くない原因なのでは?

 

JVSJ理事の皆様、動画、作りましょう。一ライターが言うことではないかも知れませんが、ワークショップに組み込んだりして。Greg に指揮して頂いたり…?!
もちろん、本記事を読んでくださっている皆様にも参加して頂いて!
これ、良い案じゃないですか?
読者の皆様、ワークショップの内容については協議中です。上記内容を保証するものではないので悪しからず。
気を取り直して次の曲に参りましょう。

VoiceDance - Rockford Touring Choir

最後は作詞作曲 Greg Jasperse のオリジナル楽曲、「VoiceDance」です。

 

伴奏のないアカペラ楽曲ですね。
オリジナルということもあり Jasperse 節全開、やはり美しいです。
爽やかさと切なさここに極まれり。爽やかで切ない。爽切です。新しい言葉が生まれてしまいました。

 

こちらの VoiceDance に似たフレーズを使った VoiceDance Ⅱ ~ Ⅴ と、New York VoiceDance という楽曲もあります。
是非検索して頂いて、ご自分のお気に入りの VoiceDance を見つけて頂ければと思います。
ちなみに私のお気に入りは New York VoiceDance です。

 

あと、VoiceDance を全パート一人で演奏した動画も見つけてしまいました。是非探してみてください。

 

ここまで長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか?
解説という名の拙い与太話でしたが、皆様と Greg Jasperse が出会う助けに少しでもなれたことを願います。

 

次回第3回は一週間後の1月29日金曜日に公開予定です。
また私と一緒に、グレッグ・ジャスパースを知る旅に出てくださると幸いです。

 

最後にもう一曲だけ、Greg のソロアルバム「Tournesol」から、最高に爽切な「Covenant」をご紹介してお別れです。

 

合言葉を置いておきましょう。

 

今年、日本のボーカル・ジャズシーンは新たなステージへと進みます。

そう
「あなたのボーカルに魔法をかける Greg Jasperse」の
来日ワークショップは

今年2021年9月30日 ~ 10月4日です!

Covenant

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