グレッグ・ジャスパース ファンの皆様、本日もグレッグ日和ですね。
tota です。
本グレッグ・ジャスパース特集企画は折り返しまして第3回。
前回までの記事はこちらからどうぞ。
Greg を知る旅に出掛けましょう。
今回のテーマはズバリ!「ディレクション」です!
すなわち、今年9~10月に皆様も目の当たりにすることになる、Greg Jasperse の「指導力」を取り上げます。
ボーカルエデュケーターとして、彼がどのような存在なのか。なぜ注目されるべき人物なのか。それをお伝えしていきます。
彼はマイアミ大学と西ミシガン大学を卒業した後、西ミシガン大学のボーカル・ジャズ科において教授として学生を指導しています。
様々なサマーキャンプに講師として参加していたり、全米中の合唱団やイギリス、カナダの合唱団を指揮していたり、ドラマシリーズの音楽監督を担当したり。
多岐に渡って活躍していますが、今回はその中でも一際輝かしいものを、二つだけご紹介します。
一つ目は「Gold Company」です。
「Gold Company」とは何かを語る前に、とある一人の人物についてご紹介しなければなりません。
ご存知でしょうか?アメリカでボーカルエデュケーションに携わる者なら、知らない者はいないと
言っても過言ではないレジェンド。
全く同じことを本特集第1回で Greg を紹介する際に書きましたが、こちらはレジェンド中のレジェンド。なんと学生時代の Greg を指導した人物です。
スティーブ・ゼグリー。
残念なことにすでに亡くなられていますが、生前はピアニスト、指揮者、審査員として活躍し、世界で最も尊敬されるボーカル・ジャズエデュケーターの一人であるとされています。
彼が生涯育てた音楽家たちは、Greg のように各分野の第一線で活躍しています。
そんな Steve Zegree がディレクターとして育て上げたのが、西ミシガン大学の学生で構成されたジャズコーラスグループ「Gold Company」。
アメリカで有名な音楽雑誌「Down Beat」で、何度も「傑出したパフォーマンス」と評され、Bobby McFerrin 含む数々の著名人と共演したグループです。
そしてレジェンド・オブ・レジェンド Steve Zegree の後任として「Gold Company」のディレクターを任されたのが、Greg Jasperse その人というわけです。
余談ですが、私たちJVSJの木場理事は生前の Steve Zegree からジャズコーラスやアレンジを学び、「いつか日本の Gold Company を」と約束したことから合唱団「Tokyo Gold Company」を立ち上げたそうです。
同じ Steve Zegree に師事し、「Gold Company」の名を冠するコーラスグループを率いる、Greg と木場理事。何だか熱い展開ですね。
二つ目はそう、New York Voices のサマーキャンプです。
Greg は毎年、その総合プロデューサーとして全てを取り仕切っています。
これは詳しく説明するまでもないですね。
世界ナンバーワンジャズボーカルグループのサマーキャンプを、ディレクションする人物はもう世界ナンバーワンディレクターで決まりでしょう。
と、これは大分雑な論理ですが、ディレクション内容について、ここが良いあそこが良いと具体的に説明するのはあまり意味がありません。
「ディレクション」とは「進むべき道を指し示すこと」であり、「教えること」とは似て非なるものだからです。人それぞれ改善するべき点は違い、万人に対して有効なディレクションなど存在しません。
では優れたディレクターとは何かと言えば、相手の長所や短所を見つけ、より伸ばしたり補ったりするための正確な方策を提示できる人物です。
つまり、世界ナンバーワンディレクターの Greg Jasperse も、あなたの前に現れてあなたのためのディレクションを始めるまで、いくら文字で情報を追いかけても、あなたにとってはただの他人でしかない。
それでも Greg のディレクションがいかに優れているかを伝えるためには、彼自身がこれまでに成してきた事柄をご紹介するしかなかったのです。
今回執筆にあたって、JVSJの秋葉理事に Greg のディレクションについて訊ねたところ、
と言われました。
頭に「?」が浮かんだのは読者の皆様も同じだと思います。
謎めいた言葉ではありますが、その奥にはボーカルエデュケーターとしての、Greg への信頼と尊敬を感じ取れます。
それがボーカルジャズへの理解を深める第一歩となるのではないでしょうか?
グレッグ・ジャスパース特集企画第3回、ディレクションについてはこの辺りで終わります。
早いもので次回第4回は本企画最終回です。
テーマは Greg Jasperse のボーカリストとしての側面。また動画も交えながらグレッグワールドに浸りましょう。
諄いようですが、最後に合言葉を置いていきます。
今年、日本のボーカル・ジャズシーンは新たなステージへと進みます。
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